エアコンの臭い どうにかしたいですよね

2018年7月17日

車の中央エアコン

クルマに乗ってエアコンを作動した瞬間に、えもいわれぬ臭い風が吹き出してきて不快な気分になった経験を持つ人も多いでしょう。エアコンの風に臭いがあるのは、風の通路、とくにエバポレーターと呼ばれる空気を冷やす部分についた汚れが微生物によって分解されたり、カビが発生したりして臭いが発生します。この汚れや微生物、カビを除去すれば臭いも消えてきますが、それなりに難しいことも存在します。

家庭用エアコンのように丸洗いはできるの?

クルマのエアコンの場合は、まずはフィルターの交換を考えましょう。フィルターが汚れていても臭いは発生します。もしフィルターがキッチリと働いていて、汚れをしっかりとフィルターで食い止めていたなら、フィルター交換だけで臭いはかなり除去できるでしょう。でも実際は違っていて、フィルターだけではまず臭いは取れません。通路やとくにエバポレーターの汚れをきれいにすることが大切なのです。

エアコン洗浄は専門の業者やディーラー、カー用品店などで請け負っています。できるだけ経験の豊富な業者に頼むのがいいでしょう。家庭用のエアコンはある程度構造が似通っていますが、クルマの場合はパッケージングによってさまざまな配線などがエアコンパーツまわりにあるため、洗いやすいものと洗いにくいものがあります。ですので、経験度によって仕上がりも違ってくるといいます。

交換はDIYできるか? 交換するなら今がベスト

自分でエアコン清掃を行う場合は、市販のエアコン洗浄剤などのケミカルを使うことになるでしょう。一番簡単なやり方はエアコン吹き出し口からホースを入れて、スプレーのケミカル剤を注入するようなやり方です。こうした方法は簡単ですが、やはり効果は低めとなります。ただし、エバポレーターの配置がよく、効率的に液剤がかけられれば効果は高いものとなるでしょう。

車種によってはエバポレーターまで簡単にアクセスできるものもあり、そうした車種だとDIYでもかなり効率的にエバポレーターを清掃することができます。エバポレーターから落ちた汚れは結露した水分が流れるのと同じ経路を通ってドレンから排出されます。最近のクルマではまずありませんが、この経路が詰まると車内に水があふれてくることになります。

車のエアコンフィルタ

臭いを消すにはエアコン以外にも注目したい

車内の臭いを消すにはエアコン関連だけでなく、インテリア全体に注目する必要があります。とくに今の季節は、フロアマットの裏側などに湿気が残っているとカビが発生することも多くあります。炎天下に置く機会があるクルマはわりといいのですが、いつも日陰に置いているクルマはどうしてもカビが発生しやすくなります。車内が暑くなる、日焼けが心配……という気持ちもわかりますが、たまには直射日光が当たる場所に出し日光消毒することも大切です。

密閉空間の脱臭ではオゾン脱臭が知られています。オゾンはポリプロピレンに対して悪影響を及ぼす気体なのですが、直接吹きかけるなどのことをしなければその影響はほとんどないと言われています。ですので、オゾン脱臭を依頼するときもやはり経験の豊富なショップに頼んだ方がいいと言えます。


(諸星陽一)

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