オイル交換の手順を、あらためてもう一度復習してみる

2018年7月2日

エンジンオイル

セルフメンテナンスの中で最もメジャーな作業と言ってもいいのがエンジンオイルの交換でしょう。エンジンオイルの交換方法、交換手順についてはさまざまな雑誌やネットで紹介されていますが、ここではもう一度しっかりとその方法や手順を復習してみたいと思います。そして意外な落とし穴に落ちないように気をつけましょう。

まずはフィラーキャップの確認 そして必要パーツを揃える

メンテナンス作業の多くは最後まで終わらないとクルマが動かせないものです。ですから、確実に終わらせられるように準備をすることが大切です。まずはオイルフィラーキャップ(注入口のフタ)が開くことを確認しましょう。オイルを抜いたが入らない……では身動きが取れなくなります。オイルフィラーキャップが開かないことはまずありませんが、こうした手順をクセにしておくことが大切なのです。エンジンオイルのフィラーキャップは手で開きますが、FR車のデフケースなどは専用工具が必要なことがあります。まずは入り口が開くことを確認するのは大切なことです。

オイル交換時は、排出口を塞いでいるドレーンプラグ用のワッシャーを新品に交換します。昔の銅の平ワッシャーは中古品の流用が可能(といってもあまりよくない)できましたが、最近のものは締め込むと潰れる形状になっていて一度しか使えないものも多いので、これも用意しましょう。そのほかに必要なものは、オイル、廃油を受けるための容器、フィルターを交換する場合はフィルター、レンチ類、ガレージジャッキ、リジッドラック(ウマ)、輪留め、寝板と言ったところでしょう。

エンジンオイルキャップ

無理してクルマの下には入らない

オイル交換の作業時におきる事故と言えば、ジャッキが外れてクルマが落ち、挟まれるといったことが一番多いでしょう。ですので、ガレージジャッキでクルマを上げて、リジットラックに載せて作業を行うことが大切です。大切なのはジャッキで上げたらジャッキは外してリジットラックだけにクルマを載せることです。

下手にジャッキも使っていると外れる可能性が高くなります。面倒でも輪留めは忘れずにしましょう。SUVなど地上高が高いクルマの場合はジャッキを使わないでもオイル交換が可能な場合もあります。また、路肩の段差部分に使われているスロープを外して車庫側においてそれに乗り上げて地上高を稼ぐ方法もあります。

ジャッキ

全部を抜くのは不可能なのであきらめも大切

オイル交換をやるとどうしても少しでも多くのオイルを抜きたくなるものです。ですので、ドレンの位置や角度を必要以上に気にしたり、長い時間オイルを抜きっぱなしにしたりする人もいますが、ある程度であきらめましょう。オイルは完全に抜けません。オイルパン下部に残る分だけでなく、エンジン内部に残っている分もありますので、抜けなくて当たり前です。

ガソリンスタンドなどで行っている上抜きというオイル交換方法があります。上抜きはオイルレベルゲージの穴から細いホースを差し込んでポンプで抜く方法です。この方式ならば、簡単にオイル交換ができます。じつは上抜きでもそれなりの量は抜けると言われていて(オイルパン形状とドレン位置によっては上抜きのほうが抜ける場合もある)、上抜きのほうがいいという人もいます。手動で上抜きする道具も販売されているので、楽にオイル交換をしたい人はこちらをチョイスするのもひとつの選択肢です。

エンジンオイル下抜き


(諸星陽一)

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