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- 80年代の赤内装は意外と洒落ていた
まとめ記事
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80年代カーというと、ハイソカーブームと共に「白(=スーパーホワイト)と赤内装(=ワインレッド)」の組み合わせを思い浮かべる方が多いと思います。 事実、80年代後半には、大衆車にまでこの組み合わせが浸透し、その代表車種である90系カローラのみならず、欧州指向だった日産パルサーまでこの思想に侵されてしまいます。 この後、赤内装の歴史について振り返ってみたいと思います。 写真の一番下は「1.5スーパーエクセレンス」で、薄いシートを無理やり「ボタン引きルースクッション」に仕立てています。 4ドアセダンと呼ばずに敢えて4ドアサルーンと呼ぶ辺りにも、当時の「1億総中流」指向が見え隠れしていますが・・・余談ですが、この4ドアサルーンのスーパーエクセレンスって新車当時も全く見掛けませんでした(もし、今乗っていたら「スーパーハチマルヒーロー」ですね)出典:LGtouringさん
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赤内装自体は戦前にもありましたし、初代カローラなんかも赤内装でした。 但し、70年代中盤までは、シートが赤(ワインレッドより赤味が強い)+ダッシュボードが黒というのが定番でしたね。 写真は76年式のブルーバードG6-Eです。出典:LGtouringさん
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70年代中盤頃は、高級車等を除いてビニールシートが多かったせいか、黒内装が一般的でしたが、70年代後半になると、ファブリックシートが広まると同時に、ブラウン・グレー・ブルーなど様々な内装色が登場します。 そんな中、赤というよりワインレッドの内装色が78年登場の新型コロナ&マイナーしたマークⅡ、セリカXXなどに登場し、79年には新型クラウンにも採用されます(但し、いずれもマルーン系の外装色との組み合わせ) 写真は78年式マークⅡのワインレッド内装です。当時、親父が家まで会社の車(同色のグランデ)に乗ってくることが時々あり、この型のマークⅡで一番多かったブラウン内装よりも、こちらの方が豪華に見えましたが・・・出典:LGtouringさん
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しかし、派手すぎて意外と不評だったのか、次のコロナ(82年)&マークⅡ(80年)からはワインレッド内装はなくなってしまいます。クラウンも81年のマイナーチェンジで(2ドアHTを除いて)消えました。 逆に、81年には軽(ミラクオーレ、レックスコンビの一部グレード等)にワインレッド内装が登場します。豪華さではなく、お洒落な印象で、女性ユーザーを意識したものでした。 写真は、アクティストリートです。ホンダは割とワインレッドが好きだったようで、アコードやシビックにも採用されていました。出典:LGtouringさん
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80年代のワインレッド内装というと、トヨタが仕掛け人のように思いますが、前述のように一度コケているせいか、意外に慎重でした。 マークⅡは82年にスーパーホワイト車との組み合わせで、ディープマルーンなるワインレッド内装を復活させますが、ダッシュボードやドアトリムだけで、肝心のシートはローズブラウンというほとんど茶色と区別がつかない色を採用していました。 ところが、83年の小改良で、ツインカム24車のみ、シートにもディープマルーンを採用します。 写真は、83年の小改良時点のカタログからです。 判りにくいですが、上段がディープマルーン(シート:同色)、中段がディープマルーン(シート:ローズブラウン)、下段がライトブラウン(シート:同色)です。出典:LGtouringさん
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と言ったのは、ユベール・ド・ジバンシィではなく広告代理店のコピーライター・・・かどうか定かではありませんが、マークⅡの小改良の前年にあたる82年のマイナーチェンジで、ローレルにワインレッド内装が華々しく登場しました。 この内装色はトップグレードのメダリストのみの採用で、他グレードはブラウンかグレーでした(但し、外装色によってはメダリストにもグレーの設定がありましたが、白と赤内装の組み合わせはローレルが先行) 写真は、82年のローレルのカタログからの抜粋です。色がワインレッドに変わっただけで、なんか豪華に見えませんか?(因みに、ローレルはマークⅡに比べ内装が貧弱との風評から、マイナー時点でダッシュボード等の形状や素材も変更されました)出典:LGtouringさん
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・・・が大ヒットした84年、新型となったマークⅡ系3兄弟は、満を持してスーパーホワイト+ワインレッド内装を登場させ、一世風靡することになります。 しかし、何事にも慎重なトヨタは、今まで見てきたように、先代モデルのツインカム24車をパイロットモデルとして登場させて市場の反応を見るなど、ワインレッド内装の(再)導入には慎重でした。事実、83年に新型となったクラウンも、先代と同じ「白+青内装」を選択肢として残していたくらいです。 ただ、84年登場のマークⅡ系3兄弟が予想以上の大ヒットとなった結果、「白+赤内装」のモデルが街中に溢れることとなり、やや食傷気味となったため、88年登場の次代モデルでは、セーブルと呼ばれるブラウン系の内装が標準色になりました(クラウンも同様に87年のフルモデルチェンジでブラウン系が標準色になる) そういう意味では、80年代に長らく天下を取っていたように思われている「白+赤内装」ですが、ハイソカーブームの中心にいたマークⅡにしてもクラウンにしても、実質(天下取りは)4年間だったということになります。 80年代後半、好景気の下で(接待攻勢で)銀座の高 ...出典:LGtouringさん
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