久しぶりに思ったことを。
少し前に私が働いているところに来たお客様。
NSX(NA1)にお乗りで本田技研(熊本にあります)にお勤めで研究員をしてらっしゃる方です。車やバイクを開発する側の人です^_^
転勤で熊本の技術研究所に来た方なのですが、NSXが好きで家に置いておくのは嫌で熊本で乗る為に一緒に持ってこられました。
メンテナンスをする為に職場の同僚に紹介してもらった熊本のホンダディーラーに行ったそうです。
オイル交換がてら、暫く熊本にいる為に今後のメンテナンスをよろしく!!と挨拶する為に丁寧に手土産持参で行ったそうです。
そしたら…
NSXは『特殊性のある車』です。NSXに触ったことの無いスタッフ・メカニックしかいないのでお客様の満足のできるメンテナンスは当社では出来ないかも知れません…オイル交換はできます。
と言われたそうです。
余りにもガッカリして予約していたオイル交換のみして頂き、手土産を渡して話もせずに帰ったそうです。その後、別の同僚さんに私が勤めている会社を紹介され、当社に来たという経緯です。普通に当社でメンテナンスして頂いてます。
本題です。
NSXってメンテナンスするのにそんなに特殊な技術がいりますか??実際にNSXを所有してお客様も含めて色々重整備も含めて整備をする機会が多くなりました。
1度も特殊な技術が必要と感じた事はありません。何なら他車種でもっと酷い車は沢山あります(笑)
面倒くさい作業はあります。パワーウインドとかパワーウインドとかパワーウインドとか…パワーウインドとか。
でも特別な技術は要らないです。
NSXって車は確かに特別な車だと思います。大衆車では無いですし、名車と呼ばれ、30年近くたっても部品の生産が続けられてるし、30年近く前の車なのに中古相場も上がり続けそれでも購入希望者が絶えません。
でも、特別な車だからって特別な技術がいるわけでは無いんです。何だったらDIYでメンテナンスしていらっしゃる素人さん(悪意はないです)もいるわけで。
プロのメカニックから見れば普通の車です(笑)あっ、悪意は無いですよ。
何だったら最近の軽自動車の方がメカニック的には嫌です(笑)
ダイハツの最近の軽自動車はスロットルボディーが樹脂製で、清掃したらスロットルコートが流れてアイドリング安定しなくなる車とかあります。知らないメカニックさん沢山います。特別な技術がないとダメだと思います。メーカーのメカニックは清掃せずにASSY交換するそうです。特殊な技術があれば性能を損なわずに綺麗に清掃できます。
そうやってお客様のニーズに合わせて技術を進化させて価値提供していく事がメカニックに求められているのに、それ以下のこともしないのであれば、その先は無いですよ。
2度と来ない。コレだけです。
もう一度ディーラーさんには考えて頂きたいですね(全てのディーラーさんでは無いです)割りに合わないから受けない。それで良いんですかね??割りに合わないのは何でなんですかね??そもそも割りって何ですか??
そのディーラーの入り口受付カウンターの後ろには本田宗一郎さんの言葉が沢山飾ってあります。その中に私の大好きな言葉で、いつも思い出している言葉が1番大きく飾ってあります。
『チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしない事を恐れろ。』
ギャグですか。
終わり。
Posted at 2019/08/15 18:26:51 | |
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