2024年5月25日土曜日の備忘録、ぶらり秘境の旅の2日目も終盤です。
奈良県の十津川村を訪れています。終盤の旅程は南紀白浜へバキューンと移動して
夕食と温泉を堪能したら太平洋岸に沿って北上して印南町で車中泊…となっています。
当初、世界遺産の1つともなっている湯の峰温泉のつぼ湯にも立ち寄る予定でしたが…
前回の記事でも書いたように、日中あまりにも暑くてとても入る気分ではなくなったのでパス。
場所的には本宮から車でわずか10分足らずなんですけどね(^^;
まずは十津川村で、知る人ぞ知る滝を見に酷道と呼ばれる国道425号線を東へ走ります。
しかし、そんな日本三大酷道の1つとも云われている425号線ですが、それは過去の話。
さぞかし劣悪な道路状況だろうと思いきや…ある意味残念なことに?近年整備が進んで
とても酷道と呼べるような道ではなくなりました。県の話では、さらに改良されていくようです。
とは言え、実はこの日も十津川から旧龍神村へこの425号を通って立ち寄る予定でしたが
その途中で土砂崩れがあり当面通行止めになっているようなので酷道は…健在です(爆
他にも今回は訪れてはいませんが…十津川村の東にある下北山村も土砂崩れまくりで…(汗
もはやどこをどう行けば目的地に辿り着けるのか…土地勘がないとワケわかんないです(涙
やはり雪解け時期となる春は土砂崩れが増えますね。登山でもこの時期が一番怖いですし。
そんな状況なので、ついには今年の5月からはこんなキャンペーンまで始まったんですよね。
時間があれば是非行きたかったんですけどね…大台ヶ原とかも久々に登りたかったし、
川上村の入之波温泉もね、もう何度も行ってますが郷土料理も食べてみたかったし…。
もしも紀伊山地へ訪れる機会がある方は…くれぐれもこのあたり、注意して下さいね(^^;
というワケで、迂回するのもなかなか大変なので、今回は龍神村へ立ち寄るのも止めました。
十津川村と言えばそれより手前に上湯温泉の露天なんかも有名なんですが…それもパス。
そもそも温泉は30℃近くもあるこの時期の晴れた日中に入るもんじゃないですしね、ええ(汗
今回425号線沿いで唯一訪れたのは、こちらの不動滝(高滝)だけでした。
それほど水量はないですが、高さは46mと、なかなか大きな滝です。
ただ、言うても離合困難な国道425号線沿いにあるので…駐車スペースはほぼ皆無です。
ギリギリ寄せれば軽自動車1台なら何とか停められる程度のスペースがあるくらいです(汗
せっかく滝を眺められる滝見台が設けられているのにねぇ(^^;
また、ここから約1キロ東へ進んだ先に清納の滝という隠れた絶景スポットがあるんですが、
残念ながら先客がいたので今回はパスしました。そこは滝の入口付近に駐車スペースもあり、
さらに滝の周囲は河原になっていてちょっとしたピクニック感覚が味わえそうです。
平日だったら間違いなく誰もいないであろう秘境の中の秘境じゃないでしょうか(笑
そして次に絶対に立ち寄りたかった十津川村の道の駅 十津川郷です。
土曜日だけあって、相変わらず大盛況です。駐車場が狭くて満車だったので村役場に駐車。
道の駅としてはめっちゃ小さいんですが、ここは湯泉地温泉郷の中にあり、足湯があります。
多くの人がここで食べ物を買って足湯に浸かりながらのんびり休憩しています(^^;
自分も名物の串こんにゃくや十津川よもぎ饅頭、そして村で採れたての山菜など買いました。
でも、平日だとこの出店はやっていなかった気がします。こういう時、土日はありがたいですね。
よもぎ饅頭はめちゃくちゃ濃くてビックリ、こんにゃくは安定の美味しさ。山菜は帰宅してから
出汁醤油で少し絡めて頂きましたが…めちゃくちゃ美味しかったです。山菜侮るべし。
道の駅を出たら次はもう一気に南紀白浜へ向かいます。距離にして約80キロ…結構遠い(汗
国道425号線が通れないので国道168号線を南下して先に訪れた熊野本宮まで戻り、
そこからひたすら国道311号線を西へ走っていきます。
十津川村の南部、十津川温泉郷の景色を見てると、少し前に訪れた旧富山村にソックリ。
川沿いギリギリに1本だけ通る国道、そしてすぐに山の斜面が迫っていて平地が少ない。
蛇行する川の下流にはダムがあり水深が深いので日光が反射してエメラルドグリーンに。
写真だけ見たらほんと、変わらないですね。さすが…どちらも秘境と呼ばれるだけあります(笑
そして、深夜3時半起きで山に登ったり散策しまくってたせいで度々睡魔に襲われながらも
約7年ぶりとなるとれとれ市場南紀白浜のとれとれパークに到着~!!
いや~、大盛況でしたね…さすがは土曜日。しかし、駐車場もめちゃくちゃ広いので
特別混雑することもなく。鮮魚もズラリ、お寿司もズラリ、さらにBBQも盛り上がってますが…
自分の一番の目的は…南高梅のあるとれとれ梅工房です!(笑
夫婦揃って紀州の南高梅が大好物なので…お土産も兼ねて大量に仕入れておきました(笑
ただ残念だったのは…コロナ禍の影響でしょうかね、試食コーナーがほとんどなくなってて(涙
以前は各種試食が出来たので、実際に味見してから選んで買えたのが良かったのですが。
まぁはちみつ梅とみかん梅を買っておけば間違いないですね、どれもハズレは無いハズ(笑
他にも買いそびれてた紀州プリンとかお滝餅だとかも買っておきました。
こういう時、車載冷蔵庫があるのはマジでありがたいですね。食べ物悪くならないですし(^^;
しかしこのとれとれパークは怖いですね…壊滅的に美味しいご馳走の宝庫ですからね。
ひと度買いだしたら止まりません…恐ろしいスポットです。何を食べても美味しいから(爆
場所が場所だけに海鮮ばっかりかと思いきや、そうじゃないですからねぇ…
そして、のんびり買物していたら夕方になってきたので、場所を移動します。
南紀白浜と言えば…
以前だと太平洋に面した露天風呂で有名な崎の湯で夕日を見ながら温泉を堪能したり、
沖合に浮かぶ円月島の奇岩だとか、千畳敷や三段壁とか、もう神スポットだらけなんですが…
今回はまだ訪れたことのない、南紀白浜北部にある天神崎で夕焼けを眺めることに(^^;
ということで、とれとれパークから車で約30分、バキューンと移動してきました。
…と、その前に、ガソリン満タン給油しておきます、那智勝浦は異常に高かったので(涙
意外と知られてませんが…和歌山県は日本全国でも、愛知県と並んでガソリン激安地域。
自分が普段入れてる出光系は和歌山では安くはないですが…それでも159円でした(^^;
この時点では全国平均価格は170円だったので、如何に安いかが伺い知れますよね。
ローカルGSだと153円とかザラなんですよね、南紀白浜~和歌山市あたりの沿岸って。
この一帯だけ見たら確実に日本一安いと思います。愛知県も日本一安いと云われてますが
ここまで安いという印象は無いですもんね。普段安く入れてるので出先で安いと助かります。
天神崎のアクセスはなにげに大変。崎の先端までは離合不可能な狭道が約1キロ続くので
地元では左回りでアクセスするよう推奨ルートを設けています。自分は知りませんでした(汗
駐車場はそこそこ広いので余程混雑することは無いと思いますが、道中が大変です。
人気のスポットのようで、カップルだらけなんですが、釣り人もかなりいるので要注意。
さらにこのスポットは遠浅で、満潮時は全て海に沈むので一歩間違えると帰れなくなります(怖
その為に地域のボランティアの方たちが満潮時が近くなると注意喚起で巡回してるそうです。
ってなワケで、天神崎です。田辺湾の対岸を見ると4キロほど先に見覚えのある建物が!
そう、7年前の同じ時期に訪れてた…ホテル川久です!相変わらず独特な雰囲気(笑
因みにその手前に見えてる巨大な赤いブイ?みたいなものはアポセ灯浮標だそうです。
海に浮かんでる灯台?みたいなものなんでしょうかね。天神崎から約1キロ先に浮かんでます。
というか、気がつけばこの田辺湾一帯はそこらじゅう灯台や灯浮標だらけなんですね…
中でも一番胸熱だったのが、こちらの京都大学田辺中島高潮観測塔灯でした。
天神崎の沖合約3キロにポツンと。なんじゃこりゃ?とよ~く見てみたら…灯台?でもないし?
頑張ってズームしてみると…んんー!?なんか厨二病精神を擽るカタチをした建造物が(笑
え?なんかこれ、スゴくないっすか!?
で、後々調べたら…こういう観測塔でした。え?これどうやって建ってるんだろう???
台風の時なんかにこの塔の中にいたら…とてつもなく怖そうなんですが…(汗
えー!なんか某イギリスの沖合にあるシーランド公国よりもカッケーじゃん!(笑
京都大学の教授なんかが突然ここで独立宣言したら笑えるな、シーランドと姉妹国に(爆
そして同じくここから約3キロの沖合には灯台らしき建造物も見えてました。
こちらもズームしてみると…あ、コレは間違いなく灯台ですね。いや、しかし土台は!?
田辺沖ノ島灯台という灯台みたいです。よく見ると岩礁の上に建てられてるようですね。
ぼちぼち日没を迎える頃ですが…この天神崎の海岸線も満潮を迎えそうですよ。
最初、香川県にある父母ヶ浜みたいな感じかなぁ?と思ってましたが、ちょっと違うかな。
因みにこちらが以前撮影したウユニ塩湖っぽい感じになる父母ヶ浜のリフレクション(^^;
おかげではるばる南米のペルーまで撮影に行かずに済みましたしね(笑
日没直後に満潮を迎えるので多くの人が陸地へと戻っていきましたが…
ビショ濡れ覚悟で撮影に勤しむカップルもいます…楽しそうでいいですね(笑
ファインダーの中を暫く覗いてると…気づいたら足元が潮で満ちてきてます。早いもんです。
あと15分もすれば日没かなぁ…。太陽が沈む先にも灯台っぽいものが見えてました。
ひょっとすると、これは…太陽と重なったりするのかな?
そしていよいよ日没。はるか先に見える灯台?の後ろに太陽が…ってかデカい!
あ~、ちょっくらズレちゃいましたね~(汗
よくよく見てみると…灯台じゃなくて、カタチが他に湾上に浮かぶ…灯浮標っぽい…?
時折光ってます、この灯浮標。ランプの色が緑色なので紀伊堺港沖灯浮標で間違いない。
海上保安庁のサイトを見ると、全ての灯浮標の画像が閲覧出来るようになってます(^^;
そして日没。随分と日が長くなったものです…って、もう時間は夜の19時ですよ(汗
日没後もまだ頑張って映え写真を撮ろうと懸命であろう若者たちで賑わってます(笑
さて、お腹も減ってきたので夕食に
田辺市街へと向かいます。
今日は絶対にここで!とこちらも決めてました、揚げたて天ぷら海鮮 よし平です。
注文したのは勿論、名物の海老天ひつまぶし御膳です!税込1749円也。
お替り自由なサラダもついてきます。そして紀州の梅干しやゆず大根までお替り自由。
目の前で板前さんが揚げてくれてます、カリッカリに。そしてめっちゃボリューミー(^^;
温泉卵を乗せて食べるとか、お出汁で食べるとか、なかなかトリッキーでしたが美味です!
そして何が凄いって…小皿だけでなく、味噌汁から御飯までもお替り自由なんですよね。
まぁそれはよくあると思うんですが、このよし平では白米だけでなく、炊き込みご飯まで
お替り自由!さらに味噌汁も地場のワカメとナメコの味噌汁と選べたりします。
また、白米も新潟産コシヒカリのみだそうで…そりゃ美味しいハズですよね~!
というワケで、めちゃ頑張りましたが…味噌汁だけお替りしてお米には至りませんでした(汗
板前さんが目の前で天ぷら揚げていて、声を掛ければその場で揚げて提供してくれるので
追加で天ぷら食べたかったんですが…さすがにお腹いっぱいで頼めませんでした(涙
和歌山県のみ展開してるチェーン店なんですね。とんかつ屋もあるようなので今度は是非。
このクオリティなら間違いなく美味しいでしょうね~。いや~、和歌山は海鮮のみならず!
しかし…今回は完全にグルメ旅となってしまいましたね(笑
そして、お腹が膨れたところで…〆の温泉は南紀白浜にある天然温泉、長生の湯へ!
実はこの日夕焼けがイマイチだったら日没を見届けず、少し離れたみなべ町まで行って
鶴の湯温泉に入ろうと思っていたんですが…19時過ぎまで天神崎にいたので、
温泉に入れる時間がなくなってしまいました…20時で閉館なんて、早すぎますよね(汗
ただ、鶴の湯に入っていたら今度は先の天ぷらが食べれなくなってたので…仕方がない。
やはり、この温泉とグルメと夕焼け問題は常につきまとってしまいますねぇ。時間的にね。
夕食を優先すると温泉に入れなくなるし、温泉入ってからだと飲食店が閉まってしまうし…(汗
そもそも車中泊をするのも、それがあるからこそ…なんですよね。
ホテルや旅館だと夕食や朝食があるから日の出や日の入りをのんびり見てられないですしね。
というワケで、今回は長生の湯になりましたが、勿論源泉かけ流しだし露天風呂もあり。
湯温も40℃前後で、泉質は単純でしたがゆっくり入っていられて良かったです、800円也。
因みにこの温泉、和歌山ラーメンの「めん吉」と併設しているので、先に述べたような
時間的に温泉と夕食のどっちかが犠牲になる…なんて事もないのでなかなか良いですね。
今回は天ぷらマストで来ていたのでラーメンは食べられませんでしたが(^^;
美味しい夕食と良いお湯に入れて満足した後は…翌日に向けてさらに移動します。
国道42号線の太平洋岸沿岸を北上、そしてかつおぶし発祥の地、印南町に到着です。
かえるの港駐車場は24台あり、自由に駐車することが出来ます。
このすぐ先は漁港でそちらにも駐車場はありますが、漁港関係者用になってるようです。
そして、かえるの港だけあって…駐車場内にはこんなかわいらしいトイレもあります(^^;
ん?かつおぶし発祥の地なのに何故カエルなの!?っていう素朴なギモンもあるんですが
それについてはまた後ほど…
というワケで、ぶらり秘境旅の2日目も終わりました。いよいよ明日でラストです…つづく!!