エンドレス ステンメッシュホースに交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
純正ホースはサーキット走行でカシメ抜けの話も聞くので、リスク管理としてエンドレスのステンメッシュブレーキホースに交換。
フィッティング部分はスチールのものにしました。どうせ純正もスチールなのでまあ問題はないかと。
同時にフルードもWAKOSのMBF-6に交換しました。
2
マスターシリンダーはプラカバーを外し、漏斗を突っ込んでおきます
3
ブレーキペダルを踏んだ状態で保持しておくと、ホースを外してもフルードダダ漏れを回避できる…と聞いたのでそのように。
だがこれが思わぬトラブルの元に。
4
キャリパー側のバンジョーボルト(M14)を外す。だが上の工程でペダルを押さえているので、フルードには圧が圧がかかった状態。ボルトに力を加えていって一気に緩んだ瞬間にフルードが吹き出し、ジャパニーズブッカケスタイル(うどんの話です)状態に。いや、考えりゃ分かるやろ。
顔に食らい目にも入ったので、しばらく流水で流しました。フルードは有毒ではあるものの人体への攻撃性はさほど高くはないですが、さすがに目は念入りに(数分〜10分程度)洗う必要があるようです。
ペダルのおかげかその後の工程でフルードダダ漏れにはならなかったんですが、ペダルを押さえるならエア抜きのようにブリーダープラグから圧を抜いてやるのがいいと思います。
あとキャリパー内のフルードは当然抜けてくるので受け皿はどっちにせよ必要です。
5
ホースを車体に接続する部分の取り外しにはフレアナットレンチ(M10)が必要。ここを外すとホース内のフルードが先に外したホース先から垂れるので、受ける用意を。
あと付着した土や砂が配管内に混入するリスクがあるので、外す前に入念に清掃しといたほうがいいです。
6
純正との比較。微妙に長かったです。ホース固定用のブラケットはゴムパイプにクリップを噛ませたもので挟んで固定しますが、純正みたいなカシメ固定のほうが個人的には安心かなあ。
長さが違うのでどこで固定するかという問題が生じますが、基本的に固定されているキャリパーとブラケットの間の距離が純正同等となるようにしました。
残りの長さはサスストローク時の遊びになるので、多少の差異は許容されそうに思います。
7
キットには新品のバンジョーボルトと銅パッキンが付属します。整備書によるとどちらも再使用不可なのでありがたい。バンジョーボルトのトルクは前後とも39.2N・m。パッキンを両側に挟むことと、ホース先端の突起をキャリパーの凹みに合わせることを忘れずに。
8
ここでフレアナットのトルクの話。
純正指定値はフロント・リアとも15.2N・mです。ブレーキ関連で手ルクレンチはちょっと怖いのでトルクレンチを使用しますが、クロウフットレンチを併用する必要があります。
クロウフットの差し込み口とドライブ部分の中心距離が約17.5mmで、トルクレンチの差し込み中心から持ち手の端までの距離が約190mmありました。
クロウフットを真っすぐ伸ばした状態では190+17.5=207.5mmで締めることになり、そのままだとテコの原理で207.5/190=1.09…倍のトルクで締めることになります。
要は1.09倍したものが15.2N・mになればいいので、トルクレンチは15.2÷1.09=13.9N・mにセットすればいい計算になります。
クロウフットを真っすぐに保っておかないと有効長の計算が変わってくるので注意。また接続部はフレアナットを本締めすると回転できなくなるので、その前にホースを仮組みして可能な限りねじれを解消しておきます。
9
ん?となる画像。実はブラケット部でのホースの向きが逆になっています。これでも付いちゃうので要注意。
タイヤと干渉するかは確認しませんでしたが、もし干渉してたら死ぬやつですね。これに限らず、手を付ける前にまず写真を撮っとくのがいいです。
10
正しくはこうなります。フレア部分も緩めてねじれは取り直しました。
あとは整備マニュアルの手順に従い、フルード切れに注意しながら右前→左前→右後→左後 の順でフルード交換、エア抜きして完成。フルード交換の場合はクラッチのレリーズ側の交換も忘れずに。ブリーダープラグのトルクはフロント10.8N・m、リアとクラッチは8.4N・mです。キャリパーはM10、クラッチはM8レンチを使用。
なおフルードは2l準備しましたが、1lで全然余裕でした。500mlだとちょっと心許ないと思います。
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