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2024年05月11日

九州脊梁の山々全62座 完登の記憶

以前8年間楽しんで来た原動機無し自転車(MTB)から原動機付自転車(新型グロム125~後にCRF250RALLY~ドゥカティMONSTER 1000S ie)へと趣味を移行した時にバイクツーリングの運動不足解消にとツーリングの目的地を登山口にしてバイクツーリングと登山を楽しんでいたら、いつの間にか九州脊梁の山々に魅了され、2022年にECO九州ツーリスト発行の「九州脊梁登山地図」 に記されている全62座をゴミ拾いしながらソロ完登した時の備忘録です。

画像は行動中常に持ち歩いていた九州脊梁登山地図です
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九州脊梁山地は熊本県と宮崎県にまたがる九州の尾根にあたる山地で国定公園に指定されており、九州中央山地森林生物遺伝子保存林に指定されています。
山地を構成する数多くの山々の尾根にはブナやミズナラ、種々のカエデ類を主体とした天然の原生林が多く残されており、分水嶺から流れ出る五ヶ瀬川・耳川・緑川・球磨川など多くの一級河川の源流地域となっています。

<九州脊梁の山々 全62座の記憶>

祇園山、揺岳
(祇園山は現在の九州が地殻変動により海から顔を出し陸地になる過程で、最初に顔を出した九州島発祥の地と言われ、4億3千万年前の化石が出土した山です。揺岳が隣にあり、どちらも登山道は解りやすいので1日に無理なく2座登る事ができ、どちらも山頂の展望は良好で、登山口に駐車場とトイレもあるので脊梁の山々の中ではアクセスし易い山です。祇園山山頂から新しい脊梁地図に記載された鏡山まで縦走できますが、登山道は険しく不明瞭なので上級者向けです)

黒峰、トンギリ山、小川岳
(この3座は一の瀬登山口からアクセスし、日帰りで縦走しました。どの山も山頂の展望はあり、特に黒峰、トンギリ山の山頂から眺める景色は素晴らしく、雄大な向霧立の山々が望めます。登山口駐車場手前が悪路でオフロードバイクかジムニーでないと駐車場までは行けませんでした。栗藤登山口へのアクセスは良好のようです)

神の前山
(黒峰や幣立神社からも縦走できます。一度目は一の瀬登山口から時計回りで黒峰から神の前山へ登って周回ルートで一の瀬登山口へ戻り、二度目は幣立神社から神の前山、黒峰まで縦走して一の瀬登山口からロードで幣立神社まで戻りました。山頂の展望はあまりよくなかったと思います)

黒岩
(五ヶ瀬ハイランドスキー場の中を下って登山口にアクセスします。山頂の展望は良好でスキー場や向坂山が見えます。ルートを少し戻って小川岳へ縦走もできます)
※後に五ヶ瀬ハイランドスキー場へのアクセス道が水害により崩壊したようです。

扇山
(何度か登ってますが最初は松木登山口からアクセスして登りました。広大な駐車場には立派なバイオトイレが設置されており、山小屋から登山口までパイプで水を引いてありましたが落石などでパイプが破損している事が多いので水はあまりあてにはしない方がよいでしょう。途中に立派な無料の山小屋と仮設のトイレ(ボットン)があり、山小屋の少し手前に水場があります。冬はかなり水量が減りますが枯渇したのはまだ見た事がありません。山頂手前に立派な仁王ブナ?があり、山小屋泊予定でゴボウ畠登山口から山行した時に山小屋には先客が居たので、そこでテント泊した事もあります。山頂の展望はほぼ360度あり、天気がいいと由布岳の双耳峰や霧島連山などが見え、山頂から不動冴山へ縦走できます)
※後に松木登山口へのアクセス道が水害により崩壊したようです。

水呑の頭、白岩山、木浦山、扇山小屋、向坂山
(この4座+山小屋までの霧立越ルートは日帰りで縦走しました。白岩山は360度の素晴らしい展望が楽しめますが、他の山はあまり展望はよくなく、木浦山はほぼ展望無しです。後日山友さんを通じてECO九州ツーリストの登山道整備に同行させていただき、ゴミ拾いをしながら木浦山までの登山道整備と破損していた木浦山の山頂標識の設置と幻の滝への登山道整備を行いました。
向坂山から扇山へと続く霧立越は平家の落人伝説から始まり、西南戦争で薩軍が敗走に使用した後も駄賃付けの道として利用され続けて来た歴史あるロングトレイルですが、当時は馬が行き来していただけに歩きやすくて景色も良く迷うような所もないので、なんちゃってトレラン(小走り)で向坂山から扇山の松木登山口を往復した事もあります。個人的には脊梁の山々の中でもアクセスが良好で、脊梁らしいブナの巨木の中を気楽に歩けるので、一番好きな癒し系のルートです。
向坂山付近には五ヶ瀬川と耳川の源流域があり、バリエーションルートになりますが原生の森や化石の森があります。手つかずの自然林が残されており、とても素晴らしいのですが、ルートは超絶不明瞭&危険ですので公開されていません。うかつに入山すると道迷いや滑落などで遭難する確率が高いので興味のある方はECO九州ツーリストのガイド付きツアーをお勧めします)
※後にゴボウ畠登山口へのアクセス道が水害により崩壊したようです。

不動冴山
(最初は内の八重登山口から、2回目は扇山から縦走、3回目は国道265号線からジムニーで未舗装林道を上り、行き止まりに車を停めて登りました。山頂の展望はありませんが杉の木が伐採されたので、山頂標識から少し下ると景色は見えるようになっていました)

稲積山、遠見山、矢筈岳
(麓の公民館に車を停めてロードを歩き湯鶴葉登山口からアクセスし、この順番で縦走して林道矢部清和線を下って車まで周回しました。稲積山は入山する人が少ない為か当時はルートが自然に還りかけており不明瞭で山頂手前はかなり急登で山頂からの展望はほぼありませんでした。稲積山から林道を横切って遠見山への縦走路へアクセスするところが判り難かったです。遠見山山頂からの展望はそこそこありましたが遠見山登山口付近はヤマシャクヤクが群生していて綺麗でした。矢筈岳山頂の展望はありません)

高岳、三方山、切剥、天主山
(オフロードバイクで林道ツーリングがてら椎矢峠まで行ってバイクを停めてこの順番で縦走しました。どの山頂も樹木が伸びて展望はあまりよくなかったですが、切剥の山頂手前の林道は眺めがよく、後に向坂山から縦走して林道で絶景を眺めながらテント泊を楽しみましたが、途中の広々とした尾根の上を歩くルートがとても素晴らしかったです。切剥から天主山への縦走路の途中にあるトラバースが踏み跡薄く滑落に注意が必要です)

国見岳、小国見岳、五勇山、烏帽子岳
(定番である?この順番通りに縦走しながら周回しましたが、国見岳山頂からの展望は素晴らしかったです。後に国見岳への登山道がナイトトレラン用か?激烈バカな輩から九州中央山地国定公園内の樹木や岩に蛍光スプレーで大量にマーキングされてしまったので、マーキングを除去する「泉・五家荘登山道整備プロジェクト」のボランティア活動に参加して除去作業をしながら真冬の国見岳へ登りましたが、冬季の積雪した国見岳もとても素晴らしかったです。犯人はヤマレコユーザーだったようで後日身元が特定されました)
※その後台風や大雨などの災害で登山口へアクセスする林道の崩壊や国見岳山頂のシンボルである祠が倒壊したようです。

石堂屋
(ハイタカ道側から登りましたが山頂からの展望はありませんでした。登山口付近にある巨大なツリーハウスが凄かったです)

馬子岳、目丸山
(青石登山口からこの順番で縦走しましたが、馬子岳へのルートは複雑かつ不明瞭でした。展望はあまりよくありませんが珍しいキノコが多かったのが印象的でした。目丸山までのルートはよく整備されて解りやすくハイキングコースみたいな感じで展望はあまりよくありませんでした)

洞ケ岳、茂見山、千間山
(山出登山口からこの順番で縦走し最後はロードを歩いて反時計回りに周回しました。洞ケ岳山頂の展望はありませんが手前にある展望岩からの景色は素晴らしかったです。茂見山は通過点のような感じで展望はなく、千間山へ向かう林道に景色のいい所がありましたのでテント泊にいいかもしれません。千間山は山頂標識が2つあって?な感じで展望は良くなかったです。山頂から千間山登山口までのルートが超絶激下りで滑落しながら降りて行く感じで?麓まで全く二足歩行が出来ず、常に樹木に掴まりながらでないと進めませんでした。脊梁の山々の中で一番激しい傾斜だったと思います)

ウードヤ山、五家宮岳、南平家山、夫婦山、後平家山、平家山
(ウードヤ山登山口からこの順番で縦走し、平家山登山口へ下山してロードで林道を下って国道445号線でウードヤ山登山口までトータル30km以上日帰りで歩いて周回しましたが、ウードヤ山の手前辺りで突然白いワンコが2匹現れて、その後は最後まで一緒に歩いてくれたので嬉しくもあり感動的な山旅でした。後に麓の民宿で飼われているワンコだと判明し、国見岳のマーキング除去作業時に再会できて感動しました)

京丈山
(ハチケン谷登山口から登りましたが途中の林道から眺める豪快な山体崩壊地に恐怖を感じました。山頂手前から苔むした石灰岩が見られるようになり、山頂からの展望も良く、山頂から5分程の展望台からの景色も素晴らしく石灰岩が多く見られ小規模なカルスト台地みたいでした)

雁俣山
(大金峰と小金峰へ登った後に時間があったので二本杉峠登山口から登りました。山頂からの展望はよく、付近にはヒカゲツツジの木があったと思います。下山時に反時計回りで周回路を歩いたらカタクリの花が咲いていて感動しました)

大金峰、小金峰
(大金峰登山口から縦走しましたが、どちらも展望はなくひたすら歩いただけだったような気がします。短時間で下山したのでその後雁俣山へ登って帰りました)

保口岳、普賢峰
(保口登山口から縦走し周回ルートで下山しました。山頂の展望はよく、ヤマシャクヤクの花が咲いていました)

茶臼山
(岳登山口から登りましたが、林道が荒れているのでジムニーかオフロードバイクでないと登山口まで行くのは無理だと思います。展望はよく、近くに景色のいい所があったような?)

岩宇土山、上福根山、前福根山、中福根山、下福根山、一本樫山、北山犬切、七遍巡り、南山犬切、石楠山東峰、石楠山西峰、鷹巣山、蕨野山、岩茸山、積岩山、奥座向
(久連子古代の里から20kg超のザックを背負ってスタートして岩宇土山登山口からこの順番で1泊2日のテント泊をしながら縦走して周回しました。現地には九州脊梁登山地図に記載されていない山頂標識もありましたので記載してあります。岩宇土山までの急登と奥座向付近からの激下りがキツかったですが、稜線まで登ってしまえば正に天空の縦走路で稜線からの眺めも良いので今から歩く山々や歩いてきた山々を眺めながら歩けるので飽きる事は無く、完全貸し切り状態で行動中は鹿や猪にしか会う事はなかったので、脊梁の大自然を独り占めできてとても素晴らしい山旅でした)

高塚山
(仰烏帽子山に登った後に登りました。山頂からの景色も良く、CRF250RALLYで行ったので登山口までのワインディングロードが素晴らしくてツーリングも楽しめました)

仰烏帽子山
(第二登山口から時計回りで周回しました。変化のある登山道で山頂からの景色も素晴らしかったです。下山後は高塚山へ登り、五木村の民宿に泊まって温泉と民宿の料理を楽しみました)
※後に登山口へのアクセス林道が水害により崩壊したようです。

時雨岳、白鳥山
(時雨登山口から縦走し唐谷登山口へ下山しロードを歩いて周回しました。時雨岳山頂の展望はあまりよくありませんでしたが白鳥山への縦走路や山頂の景色は良かったです)
※後に五家荘から椎葉村へ通じる峰越線が水害により熊本県側で崩壊したようです。

銚子笠
(峰越登山口から白鳥山を経由して登りましたが、途中で50頭以上の鹿の大群に遭遇して驚きました。目の前を通過して行ったので数えてみたのですが、鹿の食害に納得した出来事でした。銚子笠への分岐を下って行くと時雨岳登山口付近から山頂手前まで林道が開通しており驚きましたがエスケープルートに使えそうです。その後はついでに横才越まで歩いて峰越登山口へ戻りましたが、白鳥山付近はヤマシャクヤクの花が咲いていてとても綺麗でした)

馬口岳
(馬口岳新登山口から新登山道で反時計回りに周回して登りました。途中に踏み跡が崩落して危険なトラバースがあり、補助ロープも切れてましたので滑落に注意が必要です。目の前に見えていた江代山まで行くつもりでしたが時間が足りず山頂で弁当を食べて旧登山道で馬口岳旧登山口へ下山しロードで戻りましたが、当時はジムニーやオフロードバイクなら未舗装林道で馬口岳旧登山口の駐車場まで行ける状態でした)

江代山
(九大演習林を通るルートはガイド同伴でないと立ち入る事ができず、以前は馬口岳山頂から縦走するしかなかったのですが、当時新たな登山道が整備されたので古い九州脊梁登山地図には記載されていない江代山水上登山口付近の林道で車中泊してから登りました。山頂からの景色もよく、コンクリート製の何かの土台のようなものがありました)

市房山
(最初は3合目登山口から登りましたが当時ガスっていて山頂からの展望は望めず、下山している途中で一瞬雲のすき間から景色を眺める事ができました。後日市房神社参道登山口から市房神社までのルートも歩いてみましたが、杉の巨木の迫力に圧倒されました。後日西米良村側の1合目登山口からアクセスしてみましたが、山蛭の多さに断念しました。西米良村側の1合目登山口から登る場合は山蛭による吸血被害にご注意ください)

豊かな大自然が残るマイナーな山域なのでまずは登山口まで辿り着くのが困難で登山道の整備が行き届いていないところも多く、踏み跡も薄くルートが不明瞭で携帯電話の電波も入らず、人よりも鹿や猪に会う確率の方が高い山域ですので道迷いや滑落などによる遭難や死亡事故も度々発生しております。
私が登り終えたのが2022年でしたので、現在は近年の台風や大雨による災害で登山口までの道路や登山道の崩壊などが多発していると思われます。
難易度の高い山々も多いので興味のある方はECO九州ツーリストのガイド付きツアーを利用されると安心して楽しめると思います。

九州脊梁トレイルジャーニー ECO九州ツーリスト

住所: 861-3901 熊本県上益城郡山都町馬見原824
電話 : 0967-74-4330
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Posted at 2024/05/11 14:45:44

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