Victor CS-DA500  

令和の世の中、まさかこんなユニットを買う人なんていないと思われるので好き勝手書きますわね。
わ　た　し　で　す　（　）


基本諸元は1997年頃製造の200w級サブウーファーユニットです。構成は本体、リモコン、電源ハーネス。入力は車載デッキからのRCAないしスピーカ出力。
エンクロージャはMDF製、ASW型に近い密閉型。左右のダクト部が樹脂、蓋はアクリル系、裏蓋がアルミ。
口径控えめで筐体がでかすぎないのが良いですね。

到着時にはリモコン無しの完全不動。電源繋いでも無反応。
27年モノがそう簡単に動いたら世話ないですわね。てなわけで、純正状態は一切知りません。


まずは分解。。。。。。メインボードを取り出すときに樹脂部品と干渉して基板上をガッツリなぎ倒しました。
構成はリレー式のスイッチ、コイルと大容量コンデンサ、IC用の7808三端子レギュレータを併せた電源、抵抗やカップリングコンデンサを介してOPアンプに入力する初段増幅、ロジック回路構成のエフェクター、トランジスタでの終段増幅、これを統合するマイコンとリモコン。
最終段はTK-437なるパワートランジスタアレイをコンパクトに纏めたボードで行ってますわね。
動作不良の原因がリモコンが無いからなのか何処か壊れてるのか、それとも軽微な接触不良か……それはもう霧の中。


こんなこともあろうかと別途買ったパワーアンプがあったので鳴らしはそっちに任せることにし、ネオンだけは電源回路を組み直して内蔵させる。
パワーICは相当な入力ゲインが要るっぽいので今回は使わない。


裏面側、スピーカー裏が密閉空間になっているが、IO用開口があるので此処はしっかり音響的に塞がなきゃいけない。凄まじい風切音と歪が出て聞けたもんじゃなくなる。
表面側は側方に開口されている。


電源はレス化したリアワイパーのハーネスを利用、ヒューズは車体側15A・アンプ側20Aに交換。
ORION 4002と併せて組み上げてテスト。

まるで鳴らない。ハングアップするまでアンプのゲインを上げても大した音量にならない。
極性を左右のスピーカーで逆相にする、コレで音量が3倍くらいに。
抵抗値が1.3Ωしかなかったので仮で直列にする、アンプの発熱がむっちゃ減ったし更に鳴るようになった。

しかしビビリが消えない。あと振動板がむちゃくちゃ罅入ってる。

コレじゃん。


17cm級スピーカが使われてるので、JBLの6.5in.ウーファに交換。
アンプのローパスフィルタとゲイン、バスブーストを調整し、アイドリング時にハングアップしない限界まで音量を上げる。
電源がバッ直じゃない貧相なもの故、そんな轟音にはならないが……まぁ裏方仕事としては十分に鳴る。




P丸様/ラブホリックを聞く。

良い。

これが平成だ。