今回の記事は1993年に東京モーターショーで発表され「フォードが日本の道を変える」と言うキャッチコピーと海外メーカーとしては異例の低価格で話題となったフォード・モーター・カンパニーの世界戦略Dセグメント(現在ではCセグメント相当)ステーションワゴン・セダン「モンデオ(WF0系 欧州フォード ドイツ開発 ベルギー製造)」が4月にオートラマ店からフォード店へのチャネル名変更を行って5月に発売した「マスタング(1FA4P/TP系 4代目)」が話題となっているフォード自動車(日本)(ディストリビューターとディーラー統括はオートラマ 1997年から1999年6月はフォードセールスジャパン 1999年7月以降はフォード・ジャパン・リミテッド 現在は撤退済み VTホールディングス傘下のピーシーアイがフォード・サービス・ジャパンとしてアフターサービスを実施)発売されてから本日で30周年を経過することから平成6年4月から民間名義の自家用乗用登録新車に適用される「自動車消費税」が今までの4.5%から3%(緑ナンバー若しくは官公庁名義とリース・レンタカー用車は乗用登録でも開始時から3% 平成4年3月までは6%)への引き下げられ1993年度(平成5年4月から平成6年3月)をはじめに円高還元と「外車の価格破壊」により値下げが進み市場拡大が進む1994年夏輸入新車商戦を特集します。
フォード自動車(日本)(ディストリビューターとディーラー統括はオートラマ 1997年から1999年6月はフォードセールスジャパン 1999年7月以降はフォード・ジャパン・リミテッド 現在は撤退済み VTホールディングス傘下のピーシーアイがフォード・サービス・ジャパンとしてアフターサービスを実施)
1992年9月に発売となって1994年6月のマイナーチェンジにより「型式指定輸入自動車」に移行した右ハンドルのみとなった資本提携先(1996年から2008年は傘下 2008年から2015年は資本参加 それ以降は資本解消)のマツダが開発するクロノス兄弟の一員でMX-6(GE系)の3ドアクーペ版の「プローブ(1ZVTB)」以降からイヤーモデル変更と同時に従来型よりも値下げを進め1993年モデル以降の「トーラス(FA5/TS300系)」と「エクスプローラー(FMUX系)」から積極的な値下げを実施、特に5月に発売した「マスタング(1FA4P/TP系 4代目)」と「モンデオ(WF0系 欧州フォード ドイツ開発 ベルギー製造)」はマツダ製フォード車を含めた国産車並みの価格のエントリーグレードを投入。
クライスラージャパンセールス(ディストリビューター 西武自動車販売 一部車種を除くジープのみ本田技研工業 現ステランティスジャパンが引き継ぐ)
一部車種を除き本田技研工業がディストリビューターを行いホンダディーラーで販売する伝統的4ⅹ4ブランド「JEEP」でも「チェロキー(7MX)」がアメリカンブランドでは初の型式指定輸入自動車となったと同時に低価格グレードの「スポーツ(7MX)」が大ヒット、高級志向の「グランドチェロキー(Z系)」も本体価格500万円以内として、西武自動車販売がディストリビューターを行うビジョン(LH系)についても400万円以内の価格で投入された。
ヤナセ
夏商戦では動きはなかったがキャデラックをはじめにシボレーやビュイックとポンティアックなどの「GⅯ(ゼネラルモータース)」の1994年モデル(1993年11月発売)から円高還元による値下げを実施、当時は北米GⅯ(ゼネラルモータース)グループの一員だったが現在はステランティスグループの一員となったオペル全車種も昨年11月に値下げ、4月には主力車種「アストラ」に「カブリオ(XD200K)」が追加される。
メルセデスベンツ日本
190シリーズの後継であるが3ナンバー幅となった「Cクラス(202系)」の発売をはじめにミディアムクラス(124系)の「Eクラス」への通称名の変更と同時にメルセデス主要車種の通称機種名(グレード名)の表記の変更を行った1994年モデルから一部車種で値下げ実施、昨年10月発売のCクラス(202系)にエントリーグレードの「C200(202020)」を投入、夏商戦の末となる8月には「Sクラス(140系)」などのハイエンド車種の大幅値下げを実施。
AMG(現メルセデスベンツ日本メルセデスAMG)
メルセデスベンツ日本が正規輸入を行うハイエンド車種の大幅値下げに合わせて7月に値下げを実施。
BMWジャパン
1994年モデル(1993年10月発売)の主力車種の3シリーズ(E36)と5シリーズ(E34)は夏商戦で動きはなかったがフラッグシップモデルの「7シリーズ(E32系)」は10月にE38系に移行することから「セレクション7(GD40/GD40L)」の投入、フラッグシップ2ドアピラーレスハードトップクーペ「8シリーズ(E31系)」に「40 8S型」4.0V8DOHC32バルブエンジンを搭載する低価格グレード「840Ci」の追加。
フォルクスワーゲンアウディ日本(現フォルクスワーゲングループジャパン)
1994年モデルへの移行時に装備充実により実質値下げを実施したフォルクスワーゲンブランドについてはセダンであれば319A型時代であれば日産自動車自動車が正規輸入を行った「パサート(3A系)」のビッグマイナーチェンジによる「ヴァリアント」の輸入再開をはじめに「ゴルフ(1H系)」に「GTパッケージ(1H2E)」の限定販売を実施、「100(4A系)」のビッグマイナーチェンジにより「A6(4A系)」から通称名を3桁数字から「A#」に移行を進めるアウディブランドについては夏商戦で動きは少なかったがカーナビプレゼントを行ってた。
ミツワ自動車
夏商戦では現在では日本法人のポルシェジャパンに移管したがドイツを代表するスポーツカーブランド「ポルシェ」の主力車種の「911」を空冷エンジン最後の993型へフルモデルと同時に964型に比べて値下げを実施をはじめに1993年から総代理店となったサーブ(現在は消滅 1997年モデルからヤナセに移管)についても1993年秋の1994年モデルへの移行時に値下げを実施、特に1993年11月に2代目へフルモデルチェンジした「900(DB200系 1998年から9-3に移行)」についてはS2.0ⅰ(DB204I)が300万円を切ることが話題となった。
ボルボ・カーズ・ジャパン(現ボルボ・カー・ジャパン)
「850エステート(8B末尾W系)」が高い人気となったボルボ1994年モデルへの移行と同時に装備の充実化と値下げを実施、夏商戦では低金利クレジットが実施される。
シトロエン・ジャポン (ディストリビューターは西武自動車販売と
マツダ・ユーノス事業 1996年から新西武自動車販売とマツダ 1998年から新西武自動車販売の独占輸入 現ステランティスグループジャパンが引き継ぐ)
1993年10月に発売となった「エグザンティア(X1RF)」の1994年2月にSXグレードのみの値下げをはじめにユーノスディストリビューター車は夏商戦時に低金利クレジットが実施される。
インチケープ・プジョー・ジャパン (現ステランティスグループジャパンが引き継ぐ)
夏商戦では1994年2月に発売となった「306(N3系)」に「S16(N3S16A)」と言うスポーツモデルを6月発売。
ローバージャパン
1993年の「200・400(XW/XWD系 ホンダコンチェルトⅯA系ベース)」発売時から「フェアプレー政策」を行い日英価格格差を是正していたが1994年夏商戦では「ランドローバー(現在は現ジャガー・ランドローバー・ジャパン)」ブランドのレンジローバー(LH系)をはじめにディスカバリー(LJ系)の安全装備充実と同時に低価格化を実施、特にレンジローバー(LH系)の300万円値下げは1995年の2代目(LP系)移行前の感謝祭的な販売が大きかったようです。
ジャガージャパン(現ジャガー・ランドローバー・ジャパン)
夏商戦時には1994年3月に発売となった「デイムラー(DMS)」にマジェスティックの販売をはじめに5月にV12ソブリン(JL系)に「4.0リミテッド(JLD)」を発売。
フィアットアンドアルファロメオジャパン (現ステランティスジャパン)
夏商戦では1994年1月に価格改定となったアルファ155(167系)1994年モデルを主に販売。
ガレージ伊太利亜・オートザム
夏商戦時のランチアについてはオートザム店舗ごとに独自販促が行われる。
国内メーカー海外生産車
トヨタ自動車はカムリのグローバルモデルで国内生産のセダン(VCV/SXV10)を除き北米生産の「セプターシリーズ(XV10系)」でも1993年10月のクーペ発売の一か月後に価格引き下げを行ったセプターステーションワゴン(XV15系)1994年モデルを夏商戦では主に販売することをはじめに夏商戦の日産自動車は「プリメーラ(P10系)」でも英国生産の5ドアセダン2.0eGT(FHP10)の価格引き下げを実施をはじめに6月にテラノ(D21系)ベースに米国・フォード・モーターでも欧州フォードと共同開発でスペイン・日産モトール・イベリカ製造「ミストラル(R20系 ロング)」を正規輸入開始により乗り遅れたRVに対応、本田技研工業は1994年2月にCD7/8/CE2型へフルモデルチェンジを行ったホンダの北米法人「ホンダ・オブ・アメリカ」が生産する国内メーカー海外生産車では№1の「アコードワゴン・クーペ」の販売の強化をはじめに「シビッククーペ(EJ1/2型)」に左ハンドルの追加の実施、ランドローバー・ディスカバリー(LJ系)のOEⅯのクロスロード(LJ系 輸入元ローバージャパン 現ジャガー・ランドローバー・ジャパン)のディスカバリー(LJ系)の安全装備充実と同時に低価格化を実施を行い三菱自動車工業は1993年までの三菱自工の株主で現在ではステランティスグループの一員となった「クライスラー・コーポレーション」との合弁会社・「ダイアモンド・スター」が生産する3ドアクーペで北米では1994年にD30系に移行した「エクリプス(D20系)」は在庫販売に移行していてオーストラリアでは「マグナ・ベラーダ(サッシュ付きと言うことからシグマベース K40系)」として販売されるディアマンテ・シグマ(F10/20系)の1994年モデルのビッグマイナーチェンジ時にオーストラリア三菱製造のディアマンテワゴン(K45W)を主に夏商戦を行った。
1994年夏商戦時には正規販売がなく9月からヤナセ系の「フランス・モーターズ」の業務開始により正規輸入が再開されたルノーをはじめにスーパーカーをはじめに超高級車などの少量販売ブランドの1994年夏輸入新車商戦動向から割愛させていますのでご了承ください。
今回の冒頭画像については1993年にフォード・モーターの世界戦略車として欧州で4ドアセダン・5ドアセダンと5ドアステーションワゴン発売され、日本では1994年6月にフォード自動車日本(プロモーション・ディストリビューターはオートラマ 1997年から1999年6月はフォードセールスジャパン 1999年7月以降はフォード・ジャパン・リミテッド 現在は撤退済み VTホールディングス傘下のピーシーアイがフォード・サービス・ジャパンとしてアフターサービスを実施)からステーションワゴンとセダンの輸入販売開始されたフォードモンデオワゴン2.0GHIA(WF0NNG Mk1といわれる前期型1996年モデル)です。