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まとめ記事(コンテンツ)
2019/06/19
ギャラン・エテルナΣ HT V6
さて、もう一台三菱車を紹介したいと思います。
「トップを知った男のハードトップ。」こと、ギャラン・エテルナΣHTです。
↑ 今なら、ジェンダーフリーな方々からクレームが来そうなキャッチフレーズ
三菱は、’70年代前半、コードネーム「RD」と呼ばれる、大ヒットしたコルトギャランの上級機種(ギャラン版マークⅡ)を開発していました。
元ネタは25年位前のノスヒロで、該当号を処分してしまったので画像が紹介できないのが残念ですが、記憶によれば2ドアのHTと4ドアのセダンで、顔はステーツマン・デ・ビル風のロングノーズボディに、HTはカマロのようなルーフを持っていました。
しかし、当時の社会情勢等(オイルショック不況)から製品化は見送り。
その後、ニューギャランよりもグレードアップし、サブネームが付いた初代Σに、スーパーサルーンという上級機種を設け、マークⅡやローレルの一部グレードにも対抗しましたが、本格的に上級小型車のジャンルにデビューしたのが、このΣHTです。
↑ 初代Σスーパーサルーン 専用グリルにジャガード内装、更にはグレード名に至るまで、クラウンの
ΣHTは、機構的にはセダンと同じものの、当時の高級車に多かった6ライトのサイドウインドを持ち、エンジンは4気筒ながらすべて2000としていました。
また、最上級グレードのVRは、マークⅡやローレル等のライバルに先駆けて高性能エンジン(セダン・スーパーエクシード譲りのダッシュターボ)を積んでいました。
更に、デビュー時期も'84年の秋と、それらライバルのフルモデルチェンジに照準を合せていました。
デビュー当時、私はまだ中3でしたが、紺/シルバーのトーン・オン・トーンのVRは憧れの1台でした。
↑ グレードは、後期V6のCE
さて、今回紹介するモデルは、後期のV6エンジン搭載車で、'88年1月に一部改良された際にVSに代って登場した、最廉価グレードのCEです(なお、この際に1800を積む1.8CEも追加された)
デボネアV用のV6エンジンを流用したモデルですが、当時はブルーバードマキシマ、カムリプロミネントなど、他社もV6+FFの上級小型車を作っていました。
↑ 後期のリヤスタイルは凡庸
↑ 因みに、前期型の方がアバンギャルドで好み
↑ インパネは、ミラージュなどと同様に独自のサテライトスイッチが付く
↑ 廉価版といっても、フル装備のうえラグジュアリーシートをも備える
実は、教習所のAT教習車が、セダンのΣ(後期LXサルーン)でした。
MT車(うねりのギャラン)に比べ、実質的に旧型にあたるとはいえ、全てにおいて上質で、1クラス上の印象でした。
※自分が免許を取った当時は、AT限定免許はまだなかったが、北米の「AT暴走事故問題」が日本にも飛び火した影響で、所内&路上ともにAT教習が2時間ずつ義務付けられていた。
ところで、ΣHTとはどのような車だったのでしょうか。
↑ MM'86/12号の特集記事「2L-4DOOR SALOONS」より
試乗担当は、「雉か?」の名言で有名な伏木兄貴ですが、当時人気の高かったマークⅡGTが「途中で置いていかれる一体感のなさ。クルマは速ければいいというものではないのだ」とか、スカイラインGTS24Vターボ(HICAS)が「シャシがパワーに負けているような一体感のない走り、これはとても残念だ」などと辛口で書かれているのに対し、上記の通り、ΣHT・VRエクストラはかなりの高評価であると言えます。
また、今回改めて他の雑誌なども見返してみましたが、「Σ(セダン含む)はパワー、サス、重量がバランスした内容の濃い車」と、概ね高評価でした。
↑ youtubeで最近人気のウナ丼さんも、'80年代の三菱車を高評価?
暴露しますと、私もその昔、サスペンション形式だけで判断して、Σ(&デボネアV)って実は3リンクの安グルマなんだよな・・・と決めつけていた事を、恥ずかしく思います。
さて、この個体もため息が出るほどの極上車です。
値段の方は、もう少し安ければ手が出しやすいと思いますが・・・
強いて言えば、色が地味すぎる気もしますが、まあ元々目立たない車なので(良い意味でも)、むしろこれをさり気なく乗るのが粋かもしれません。
【おまけ】
↑ 3年ほど前に売られていた個体・・・たぶん同じ車(走行距離から、一度誰かの手に渡った模様)
※中古車の画像は借用。
Posted at 2019/06/19 18:39:08
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