2024年05月15日
基本作業ブレーキフルードエア抜き
アウディの指定のブレーキフルード交換機材は加圧式で減圧式はダメだそうです。
FTOのリヤのフルードをシリンジでやりましたが上手くいきませんでした。
犯人はプロホーショニングバルブ
リヤのブレーキの油圧配管に付いていて、リヤブレーキへの油圧を制限してます
車種によってはリヤの車高で圧力制限を可変させる事で積載時には強く効く、空荷の時にはブレーキを弱くしてます
単純に軽い時にはタイヤはロックしやすいからです
FTOは単なる油圧制限ですが中に特殊なバルブが入ってて、プロホーショニングバルブ以降の配管の油圧が一定以上になると油圧を遮断します。
今の車だとブレーキがロックするとABSアクチュエーターで油圧を下げるので不用になりましたが廃止された正確な年数は分かりませんがそれっぽいのを見ない様な場合にもブレーキマスターシリンダーに内蔵されてたりします。
このプロホーショニングバルブが負圧式ワンマンブリーダーと相性がよろしくありません。
バルブの前後の油圧差で作動するのでキャリパー側から吸うと油圧差が出来るので半作動してかなりフルードの流量が制限されフルードもエアーもなかなか抜けません。
更にブレーキフルードの補充を忘れてエアーを噛ませたり、ホース変えたりした時にはABSアクチュエーターも同じですがこのバルブの付近にエアー溜りが出来ます。普通にキャリパーから抜くのでは運が良くないとほとんど抜けません。しかもエアーの量が絶妙な為、ある程度は制動力が出たりします。ペダルタッチが悪いだけでそこそこ制動力が出たりもします
このエアーは加圧式ワンマンブリーダーだと若干抜けやすいですが若干です
配管内にエアーが残っているかの診断方法はエンジンをかけずにブレーキを踏みまくりマスターバックのアシストを完全に無くした時にペダルがガッチガチになるかです
マスターバックのアシストが無いと正常なブレーキシステムなら大体は踏み切る事は出来ません。ドラムブレーキだと構造上ある程度は踏めます。
あと足がパワフルな場合には分かりませんがw
しっかりと知ってる人ならエアーを抜ききりますが、キャリパーOH、ホース交換、タンク空でエアー抜き失敗した事のある車両では私の経験上、ほとんどがエアー抜き不良してます
知って人はやれてますが
作業方法はマスターシリンダーのフレアナットをペダルを踏むか加圧式で加圧しながら緩めてフルードをある程度抜く(結構少量)
ABSアクチュエーターのINとOUTも同じく
プロホーショニングバルブも同じく
エアーがあるとブチュブチュ言います。無いと勢いよくフルードが出ます。それか勢いが弱い。何回かペダル踏むと結構勢いよくでます
それをしてからペダルを踏むか加圧しながら、キャリパーから抜くです。実は基本中の基本ですがあまり出てませんね
結構面倒ですしお後もよろしく無いですが
意外な話、運次第では新車でも変わったりします。
負圧式は便利だけど、新しい車のフルード交換にしか私は使えないと思ってます
加圧式は1人作業には向いてますが、機材が高いので…
こればかりは私も嫁の足を借りる作業です
ちゃんとやればどこのキャリパーから抜くなんてのは今の独立配管なら忘れ防止以外には意味はありません
試してみた結果ですがシリンジや負圧で本当に便利なのはクラッチフルード交換位です
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2024/05/15 23:36:00
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