Yahoo!ニュース
プロロードレースにディスクブレーキ導入へ 2015年夏からテスト開始
CycleStyle [4/15 12:22]
デローザ2015年モデル「IDOL Disc」フロントディスクブレーキ装着例
UCI(国際自転車競技連合)とWFSGI(世界スポーツ用品工業連盟) は、様々な関係者との協議を重ねた結果、将来プロロードレースにディスクブレーキを導入することを視野に今シーズン中に試験を開始することを4月14日に発表した。
2015年UCIプロロードレースシーズン中、全チームは8~9月中の任意の2イベントでディスクブレーキ搭載バイクを使う機会を持てる。
テストは2016年もUCIプロロードレースカレンダー上の全イベントで継続される。
もし結果が満足いくものであれば、2017年UCIワールドツアーからディスクブレーキが正式に導入される。最終的に、全レベルのロードレースにディスクブレーキを導入することを目的とする。
UCIのブライアン・クックソン会長は「ディスクブレーキはマウンテンバイクで約10年、シクロクロスで過去2年使用されてきたが、ロードレースへの導入は直接の関係者全員と協力して注意深く研究されなければならない。
それには選手、チーム、メーカーが含まれる。この一歩は、自転車競技を観客、選手、バイクユーザー、バイクユーザー、放送関係者にとってさらに魅力的にするための革新を促進したいというUCIの意向の一環なのだ」とディスクブレーキ導入に前向きな姿勢を見せている。
ディスクブレーキ導入は、自転車産業の発展や選手のパフォーマンス向上への貢献が期待される一方、落車時にディスクによって選手が負傷する危険や、またディスクブレーキ車とキャリパーブレーキ車が混在する場合は、ニュートラルサポート機材を両方用意しなければならないなどの懸念材料もある。
===========
一概には申せませんが、バイク乗り(自転車)の方ならパーツや原材料の変遷をご存知の方も多いのではないしょうか。
自転車と言うのは、走る・曲がる・止まる乗り物としては非常に簡素な部品で構成されてる訳で、原動力は人力が故にパーツの相性、調整によっては乗車性が良くも悪くもなる乗り物です。
遊具を除いて、人間が生まれてから初めて自在に操れる乗り物、ではないかと思います。(少し、長くなります。)
例えば、自転車に乗れる事で行動範囲が拡がり隣町やその向こうまで行ったりして視野が拡がる。
近所には扱ってない物に出会ったりします。そうすると欲しくなったりしませんか?
手に抱えられない小物→前カゴ、又は小さな前荷台。
腕で抱えるくらいの物→後ろ荷台。
そこそこの大物→三輪自転車又は、貨車
。
(そこそこ重い→単車に貨車。最後は、自動車。)
重くなれば、必然的に軽くしたくなります。(往々にして、日本人には体力で補う気質に偏りガチでは有りますが。)
フレーム他の原材料は、当時安価で加工の容易な鉄で作られており軽くするには薄くする訳で、鉄材を薄くすると曲げ強度が低下→薄くても強い炭素鋼、接合面の熔接が肉薄で難儀→名称を忘れましたが糊面が拡くなるシェルやガジェット様の物でロウ付け。
ブレーキも、出前持ちが乗る自転車の、いわゆる鉄ブレーキがコンタクトするまでのロッドがワイヤーに。
原材料も、鉄からアルミニウム、チタニウム、ガラス繊維を使ったFRP。又、三者を組合せた複合型。ウェットカーボン、と外巻きのケブラー(デュポン社)。
最終形は、カーボンシートを焼き固めたドライカーボンと言う事になると思います。
インコネルなんかも有りましたが、高価なのと硬すぎて破断した時に鋭利になって危険なので見送られたのかな?と思います。(破断は、炭素鋼鋼管にも言えますが、粘りは有ります。)
変わった物では、シート二枚の間にハニカム状の網を挟んで接着したホイールディスクも有りましたね。
以上の情報としては、トンバやモゼールが活躍していた二十数年前なんで、最新では有りませんけど選択肢が増えただけであまり変わらないでしょうね。
前置きがかなり長くなりましたが(笑)、制止に重きを置くならドラムに勝る物は無いはずです。
欠点としては、制止能力が高い故に構造上、熱がこもりフェードし易い。又、ロックし易い。
重ねて、重量増等でロードで使うには不向き。
余談ですが、自動車貨物は構造上スペースが確保出来るのでブレーキの大型化によりフェードは比較的起こり難い。
又、排気ブレーキも有りそこまで負担を掛けない為ほとんどの貨物に採用されています。日野は、フロントディスクが多いですね。
一般的な?ロードレーサーは、ステムやフォーク辺りにキャリパーが固定されシューでリムを挟み制動、制止します。
これには軽量化以外に理由が有り、回転する物を制止制動する場合は中心よりも外側を掴む方が力が少なく済む為疲れにくいからです。
さて、ディスクブレーキ。
前述した様に、ドラムはフェードと重量面で向かない。
ならば、リムを挟むブレーキで良いのでは?と思われますよね!
さも、有りナン。
平地のスプリントや山岳ステージのクライムなら、ブレーキの出番が少ないのでほぼ影響しないでしょう。
もうお分かりでしょうか?
そう、山岳ステージでのダウンヒルなんです。
通常ステージでのブレーキングとは違い、ほぼ制動なので発熱量は半端では有りません。
影響としては、リムの発熱とグリップ熱でタイア圧のコントロールが難しくなる。併せて、いくらスポークを堅く張り気味に調整しても、リムの変形は避けられない訳です。
区間によっては、100km/hを超える事も有るので、リムの変形は生死にも関わって来ます。
はい。
そこで、ディスクブレーキの登場です。
クロカンでも使われたり、又モーターバイクのスクーターにフロントディスクが増えているので実績は十分では無いでしょうか。
重量増に関しては、レギュレーションが許すなら材質を変えれば解決されるでしょうし、問題点はディスクのレスポンス、強度だけでしょう。
基本的に鋳鉄になるでしょうし、カーボンを増やせば強度も確保されるのでは?無いでしょうか。
こんな事を書いていたら、季節も良いのでしばらくぶりにまたぎたくなりました。
自動車もそうですが、人間が手を加えて操れる、アナログな物の方が楽しいですね。
フレームは、どこのが良いかなぁ~っ(笑)
ズノウって、まだ有るんですかね?
では。m(_'_)m