S2000の妄想が広がる中、「まずは乗ってみないと分からない」ということでネット検索すると中古車販売をメインとするシンコウオートさんがヒットしました。代表のYさんはとても気さくな方で費用もリーズナブルでお勧めです。
レンタカーのS2000はAP1の初期型、1999年式で16万5000キロのなかなか年季の入った物件。約20年落ちということもあり、見た目は経年劣化が目立ちます。
ソロリと街中を走りだしましたが、最初のエンジンの印象はガサツで質感がなく、トルクも細くレスポンスも思ったより悪い感じ。ん?S2000ってこんなもんなん?・・と思いつつ阪神高速環状線に入り、アクセル全開にすると・・・
なんじゃこりゃぁぁ??
4000~5000回転ではイマイチだったエンジンが、VTECの切り替わる6500回転を超えた辺りから凄まじいレスポンスで上昇していきます。特に8000~9000回転ま最後の1000回転は言葉では表せないウルトラ超絶素晴らしい気持ち良さです。
過去に試乗したマクラーレンもアドレナリンが噴き出し、脳が覚醒したかのような感覚を体験しましたが、S2000のF20C型エンジンも負けず劣らず官能的なエンジンです。誤解を恐れず言うならば、BMWのMよりも430challengeのエンジンフィールに近いものがあります。クルマから『もっとアクセルを踏め!』と言われてるような錯覚に陥ります。
サスペンションはフルノーマルで必要最低限のメンテナンスはしてるでしょうが、ダンバーはおそらく16万キロで無交換、タイヤは硬化してるポテンザS02という条件なのでグリップは低く、峠ではフロントが逃げ気味で旋回速度は驚くようなものではありません。
しかしオープンスポーツはやっぱり楽しい!また手動のNDロードスターの幌と違い、電動のS2000の幌は50肩の自分にはありがたいです(笑) 脚を決めれば峠は最高に楽しいでしょう。
またシフトフィールが超スポーティーでGOOD!ショートストロークで節度あるフィールとタッチ、NDロードスターも良かったですが、S2000は完全にその上をいきます。
20年落ちのオープンカーとは思えないボディ剛性、ノーマルブレーキのタッチも良く、サーキットではパッド交換だけで充分だと思います。ステアリングはセンターが少し曖昧で20年落ちの雰囲気がありましたが、旋回中のステアフィールはしっかりしていました。
しかしS2000の魅力はなんといってもエンジンです。自分は今日の体験でF20Cの欠点を改善したF22Cよりも、9000回転まで回るF20Cの官能性と楽しさにヤラれてしまいました。。さすがはエンジンのホンダ、当時この車を400万円を大きく切る価格でリリースするなんてホンダしかあり得ません。
一般道から高速道路、峠を合計150キロほど走りましたが、S2000の魅力にずっぽりハマってしまいました。正直デザインはホンダらしいバタ臭さがあまり好きではありませんが、弄るとそれなりの雰囲気はありますし、何よりこんなに乗って楽しいクルマは他になかなかありません。本日の高回転をキープして走った燃費はリッター8.6キロとこれまた優秀です。AP1の後期型の中古価格は280~300万円強、さあ!どうするオレ!?
Posted at 2018/12/23 16:23:24 | |
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