こんにちは、スタッフKKです。
少し時間が経ってしまいましたが、
「JAIA輸入二輪車試乗会」というイベントに参加してきました。
JAIAとは、日本自動車輸入組合という団体で、設立は1965年とのことなので、
今年で50年目を迎える歴史ある団体であります。
輸入車系のクルマ雑誌やサイトをご覧になる方は、
「JAIA輸入車試乗会」をご存知の方も多いのではないかと思いますが、
そちらはクルマの方で、今回輸入二輪車の試乗会として初めて開催されるイベントになります。
最近、みんカラスタッフの中でも、クルマだけでなく、二輪車(以降バイク)所有者も増えてきていて、
先日のモーターサイクルショーレポートのように、
https://minkara.carview.co.jp/userid/285744/blog/35337767/
バイクの情報なんかも出せたらいいなぁなんて思いもあり、参加してみることにしました。
場所は大磯プリンスホテル・ロングビーチ特設会場。
じっとりウエッティ…
そうです。
ご覧のとおり、雨…
しかも前日まで暖かい気候だったのが気温急降下の10℃…
ちがうちがう!!
バイク乗りに天気何ぞ関係ないんじゃ!
雨が何だ!
雨が何だ!
雨が何だ!
雨が何だ…
…。
エーン(T_T)
いや、正直ですね、ちょっと無理かもと思いましたね。
だって、私、実は輸入バイクはほとんど乗ったことがありません!
しかも、今回は借り物だし… 当然新しいし…
うーん。。
と、こちらを目前にする。
じゅるる…
ちょっと跨ってみて、スターターON。
ほう、いいじゃねぇか。
(こち亀本田脳内再生)
10秒後。
ドゥルルルルルルル… いってきまーす♡
ダメだ、こんなバイク見て乗らないわけにはいかねぇ!
と、
バイク乗りスイッチON!
長くなりましたが、今回いろいろ試乗させていただきました。
全部ご紹介したいところですが、収拾つかなそうなので、
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。
まずはスイッチオンされたこちら、
“BMW R1200GS”
ぶっちゃけますと、完全に「おじさんバイク」としか見てなかったGS。
そもそもBMWですよ?ボンビーな私に高級バイクとの接点などございやせんw
とはいえ存在はよく知っていたバイク、未知の体験として興味津々で試乗しました。
乗ってみるとこの「おじさんバイク」、いやいやこれは「おじさん」じゃねぇ。
彼は「紳士」だ。ジェントルメンだった。
BMW伝家の宝刀、水平対向2気筒エンジンは1169cc。
すべてがどこまでも寛容で、パワーも十分。とんでもなく乗りやすいマシン。
荒っぽい操作しようものなら、「それはいけませんね」とでも言われて、
すっと手を差し伸べてくれるような紳士。すげぇ。GSすげぇ。すぐ惚れました。
飛行機のようにゆったりとコーナリングし、クイックな反応はしっとりと返してくれる。
パワーは十分。スロットルに忠実に反応して、ストレスフリー。
この紳士とならどこまでも行けるぜ。いやー、「おじさんバイク」なんて言ってごめんなさい。
車両本体価格は2,241,000円ナリ。紳士ですから。
ただこの紳士、足の長さを要求されますのでそこだけご注意(汗)
お次。
デデンデンデデン
デデンデンデデン
デデンデンデデン
(ターミネターのテーマ)
イタリアの名門、ドゥカティの“Diavel Carbon(ディアベル カーボン)”!
どうです、このスタイル。
時期ターミネーターの愛車候補と言わんばかりのロー&ハイテクフォルム。
最近様々なカテゴリーにニューマシンをリリースするドゥカティですが、
ついにロー&ワイドにも見参。リヤタイヤはなんと240!太い!
タンクにマルチインフォメ-ションがあり、シフトインジケーターなどの各種情報が
表示されます。ハイテク感すごい!
メーターはもちろんデジタル表示。
DTC(ドゥカティ・トラクション・コントロール)というシステムは8段階の設定があり、トラクションに“介入してくる”そうで、
この日は雨だったので、それに対応した“アーバンモード”になっていました。
Lツインエンジンの野太いサウンドがまたちゃんと似合うんです。
乗り味はというと、下からしっかりトルクがググググッっと溢れだして、
ローフォルムに似合う加速感を味わえます。
しかしながら、身のこなしはさすがドゥカティ。
ローフォルムでもスポーティーなコーナリングをしてくれます。
但し、タイヤが太いせいなのか、トラクションコントロールが付いているにもかかわらず、
ズルッっとなることがあります。まぁコレは逆に楽しんじゃいたい特性ですね~
2,499,000円。
お次。
これは、バイク?
いや、3輪車。
BPRというメーカーの“Can-Am Spyder F3-S”という3輪車です。
モーターショーで見たこともあり、興味深いマシン。
乗るには簡単な講習が必要。販売店の方のレクチャーを受け、早速試乗。
やっぱりと言うか、スノーモービルのような感じ!乗ったことないけどw
実際このメーカーはスノーモービルやジェットスキーを作っているメーカー。
それにタイヤをつけちゃったといえば簡単ですが、
1330ccの3気筒エンジンには6速セミオートマが付き、
スロットルをひねれば怒涛の加速、左グリップ横のシフトスイッチでシフトチェンジ。
ブレーキは右足一本でガッツリ効く。
とても乗りやすくきっちり仕上がった3輪車なのです。
とにかく新体験なのがスラローム。
フロント2輪なので、バンクしません。Gの発生のしかたがクルマと一緒。
重ステならぬ重ハンドルをエイヤッと左右に切る。
すると結構なGをハンドルに感じながら、グイグイと曲がります。
車体が軽いので、レスポンスがいいのです。これ結構病みつきになります。
2,157,840円。意外と高くない?
もう一台の面白かった3輪車。
“ピアッジオ MP3 Yourban 300”
同じ3輪車でも毛色が違います。かなりカジュアルな感じ。
300ccなので、車格も大きくなく軽く乗れます。
まぁ普通のスクーターだななんて思いつつ、気になるコーナリングはというと、
まさに「グライダー」!とても優雅なコーナリングをします。
先ほどのCan-Am Spyder F3-Sと違って、通常のバイクと動きをするので、
バンクさせていくと、まさに飛行機の旋回の如くコーナリングしてきます。コレまた新鮮!
全く倒れる気がしない不思議な乗り味!街中の交差点でも毎回コーナリングが楽しめそう。
853,000円。そこそこしますね…
さて、
個人的に結構気になっていたモデル。
“BMW C 600 Sport”
BMWのスクーターです。ちゃんとカッコイイから大したもんだ…
早速乗ってみると、
は、はえええええええ~
スロットルをひねるとかなりの加速感!実際車速がのっています。
そして剛性感というかカッチリ感がスゴイ。
良い意味で軽さが無く、がっしりとした鉄骨に乗ってるような感覚。
もちろんブレーキもしっかりと効く。スクーターってこんなだっけ?
1,120,000円。安くはないけど、高すぎでもないですぞ。
ここでアメリカンタイプをさっくりと紹介。
“Harley-Davidson XL1200X フォーティーエイト”
ピーナッツタンクはキャンディペイントされて超都会的。おしゃれすぎですぜまったく。
1,464,000円。
“FLHXS ストリートグライドスペシャル”
これがツアラーだ!と言わんばかりのビッグカウルは、この日の天気にピッタリ。
少しスピードを出せば、快適にクルージングできますよ~
3,034,500円。 (汗)
“インディアン チーフビンテージ”
まさにインディアン!革の装飾が超メリケン。ホワイトリボンタイヤに気品を感じます。
3,088,800円! ( ゚д゚ )
アメリカンで細かいインプレッション野暮!
乗ればわかります!
そして今回一番注目を浴びていたのがこちら。
“BMW R nineT”
ずるい。ずるいよねこれ。
BMWがさ、レトロモダンなんかやったらさ、かっこいいに決まってるじゃないか!
これみてかっこいいと思った人、かなり多いと思いますよ。
さぁ乗り味はいかに?
縦置きの水平対向2気筒エンジンはスロットルをひねると、
俺はハートは縦置きなんだゼ、しょうがねぇじゃねえかと言わんばかりに
車体は左右に揺らします。
おっと、これは結構優しくないな… となんとなく感じながらスラスラとスタート。
ジェントルな乗り味を期待していたんですが、なんと結構ガッチリした乗り味。
でもそれは乗りにくいということでは無くて、逆に乗りやすさになっていて、
加速感やコーナリングはイメージ通りの動きをしてくれるので、超楽しい!
ウェットコンディションなのにそう感じられるってすごいです。
1,900,000円。高そうですが、乗り味もスタイリングも飽きずに長く乗れそうな一台です。
キリがない!これで最後!
またBMW?すみません。やっぱりインパクト強いんです。
ラストの一台はこちら。“BMW K1600GTL Exclusive”
どうですか。この巨体!
本当にデカイ!
これ、乗れるかな…?
ひょいと乗ってみるスタッフSS氏。
大きな巨体とは裏腹にコンパクトなポジション。
見てくださいハンドルの位置。近いでしょう?
そう、超楽ちんな必殺“殿様ポジション”!手も足も自然な位置に置けます。
イグニッションはいわゆるスマートキー。押すだけでON。
リヤシートにはアームレスト付き。その後ろにはちゃんと一体型のパニアケース。
メーターのマルチインフォメーションにはもういろんな情報が出すぎでウヒョー。
サスペンションの減衰力調整、グリップヒーターの温度からラジオのチャンネルから…
それらをどうやって操作するかというと、グリップ横のこの丸い輪。
くるくる回したり、
左右に動かすことで、各種機能の設定が出来ます。もんげー。
この頃は雨も落ちつていたので、西湘バイパスを少し走ってみました。
※写真は会場内
最初に乗ったスタッフSS氏の一言がすべて。
「これ、九州まで行けます。」
私も乗って納得。こんな快適なバイクがあったのか。
1600ccのエンジンはなんと並列6気筒!おいおいCBX以外にそんなエンジンあったのかよ!
ゴールドウイングも6気筒ですが、あちらは水平対向。
そのスペックはあくまでゆとりのためか、
箱根の源泉掛け流しの如く、全域からドバーッとパワーが溢れ出します。
そして最上級の乗り心地。細かい振動や道路の繋ぎ目をしっとりと受け流します。
でここからがこのバイクの真骨頂。アメリカンツアラーと明らかに違うのが、
やはり“スポーティー”ということ。ここまでしっとりしているのに、
操作に対するレスポンスはしっかりとしている。
九州まで行って、ワインディングもガッツリいけますぞこれ。
3,469,000円。想像より安かった… 納得です。
本当はまだ紹介したいのですが、一旦ここまで!
いやいや、スゴイぞ輸入バイク!
どれもこれも個性があって、乗り味もスタイルも、
乗り手の所有感を満足させてくれるでしょう。
でもね、正直思ったのは、国産車のレベルも相当高いってことでした。
やっぱり国産もすごい。国産車試乗イベントあれば行きます。
紹介できなかったマシン達は
時間を見つけてクルマレビューに投稿してみます。
また機会を見つけてバイクを紹介したりしたいと思います~♪
おしまい